2011年9月30日金曜日

Rubyと型と割れ窓

Rubyは動的型付けの言語だからエラーが予防しづらいとか、大規模開発に向かない、とかよく言われる。有名なところではこの辺とかだろうか。
確かに自分でも身に覚えのある話で、凡ミスで変数にあらぬ型の値が入って謎のエラー発生とか、実際わりとある。構造体とか作らずArrayやHashに突っ込んどくのが悪いんだけど。
にもかかわらず、だから開発しづらいという印象が、不思議なことに無かったりする。これまでは好みや嗜好、あるいは腕の問題かなぁとか漠然と考えていたのだが、もうちょっと説得力のある理由を思いついた。

先に上げたリンク先でも、こんなことが言われている。
ちょっとした脳内のアイディアをコードに落とすのはRuby(やRails)が最速であると胸を張って言える
でもって「ちょっとした脳内のアイディア」には、ささいな修正とか可読性の向上も含まれる。コストが掛かるんだったらわざわざやらないような小さな改良でも、Rubyだったらやっておこうか、となる。小さくても改良されれば開発効率は上がる。上がった効率で小改良はますます安価になり、さらなる改良が行われる。何のことはない、いわゆる割れ窓理論だ。

動的型付けがエラーを呼び込みやすいのは、おそらく事実だと思う。しかしコード変更が十分に安価でメンテナンスが頻繁に行われるなら、その効果は型付けのマイナスを補うこともあるのかもしれない。

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